せせらぎにウ★コ詰めて台無しにした話

急に懺悔したくなる気分の時がある。
私は小さい頃、大便しながら神様に謝っていた。
具体的に何を謝っていたのかは忘れたが、とにかく謝っていた。
別に腹痛とかじゃないのに謝っていた。

 

今そんな気分だから話そう。

 

私の通っていた小学校には、人工のせせらぎがあった。

新潟県立鳥屋野潟公園より引用

さらさらと流れるそれはけっこう綺麗で、夏は見ているだけで涼しい。

私たちは当初、そのせせらぎには全く興味を示していなかった。
“昆虫博士”の異名を持つ同級生がせせらぎでヤゴを発見して喜ぶ姿を見ても、漠然と「あいつ生き方ヌルいな」としか思っていなかった。

 

でも、小学生なんてものはすぐ他の物に興味が移る。
せせらぎにスポットが当てられるのもそう時間はかからなかった。

はじめ、私たちはズボンをまくってせせらぎに入り、ただ水遊びするだけに留めていた。
というかそれ以上の遊び方など無いと思っていた。

 

しかし、その日は違った。
悪戯の天才、TAKUがあるものを発見してきたのだ。

 

 

 

それは、乾いた犬のウ★コ。

 

 

小学生男子の代名詞たるアイテム、ウ★コ。

 

 

すてきなウ★コ。

 

 

 

「クソどもがオラアァアァアア!!!」

絶叫しながらウ★コを木の枝に刺してブン投げてくるTAKU。
脳筋もいいとこである。

「イヤアァアァァァ!!」
「ヒェ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「おゆるし〜〜!!!」

どこにでもある犬のウ★コでこれだけ騒げるんだから、小学生のコスパたるや凄まじいと思う。

 

一通りウ★コで遊んだ私たちは、ふと気付いてせせらぎの噴水穴を見つめた。
綺麗な水が、申し訳なさそうに、可憐に吹き出ている。

 

「あそこに詰めたらどうなるのか?」

 

私たちは、無言でその噴水穴を見つめた。

 

 

 

気づけば、私たちは夢中になって犬のウ★コを拾い、それを木の枝でもって噴水穴にブチ込む作業に徹していた。
より深く、よりたくさん、拾っては詰め、拾っては詰めの繰り返し。
そんなことをしていたら、とうとう水が出てこなくなってしまった。

「これはヤバいやつかもしれん」

直感でそう感じた私たちは、逃げるように解散した。

 

次の日学校に行ったら、一部のトイレが使用不可になっていると先生から連絡があった。
私はその時、「もしかして昨日ウ★コを詰めすぎて、それがトイレの配管まで到達したのではないだろうか」などと考えていた。
冷静に考えれば有り得ないことだが、つまりそれほどたくさん犬のウ★コをブチ込んだという事だ。

 

トイレはそれからしばらくして治ったが、せせらぎは現在も止まったままだ。

あの噴水穴の奥には、私たちの罪の残滓が今も残っているのだろう。

(おわり)