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【前編】アメーバピグでのしょーもねー話

人間って時々、クソしょーもねーことに没頭してしまうことがあると思う。
没頭している間はぜんぜん気付かなくて、ある時ふと「なんなん?」ってなって正気に戻る。

僕はそういうことを、これまでの人生で幾度となく経験してきたし、その度に「うわぁクッソ頭わるっ、ご苦労さんで〜す笑」みたいな気持ちになってきた。

わかりやすいようにひとつ例を挙げると、僕は中学校時代、「南京錠」にどハマりしていた。
真鍮のフォルムとシンプルな機構に心を奪われ、いつも手元には4〜5個の南京錠があった。
通販で購入したやつ、ホームセンターで手に入れたつるの部分がクソ長いやつ、道端で拾ったいつの時代のかも分からないやつとかを宝物のように保管していた。
何なら綺麗なやつは学校に持って行って、ポケットん中とかでずっとカチャカチャカチャカチャ施錠と解錠を繰り返していた。

高校に入ると、チャリに付いてた鍵を自分でブチ壊して、代わりに鎖と南京錠でロックしていた。
常に持ち歩くので手はいつも鉄臭く、他の人から変な目で見られはしたが、やめなかった。
今思えば立派な「ご苦労さん案件」だが、当時の私はむしろ「南京錠の良さが分からない奴はクールじゃない」と考えていた。あぁクッソ頭わるっ。キモッ。

脱線したけど、これから書くのもそんな感じのしょーもねー話だ。

あれは、僕が高校を辞めて少し経った頃の話ーーー。

 

 

—▼—

 

 

当時、僕は暇を持て余しまくっていた。
恋人もおらず、いつも遊んでいた友達とも、高校を中退した引け目から距離を置いてしまっていた。
人間、一人で居る時間が長すぎると、狂うものである。その当時の僕はフリーターで何の責任感もなかったから余計に狂うのが早かった。

退屈で退屈で、もうそろそろ素っ裸で公園とか行こうかなと考えていたある日、同じく暇していた友人のjyoが僕に言ってきた。

「アメーバピグっての、面白そうなんだよ。やってみん?」

暇してるんだからそんなの、やらないわけがない。
僕はさっそくパソコンを立ち上げ、Amebaへの会員登録を済ませた。

 


※Tips 「アメーバピグ」って?

公式サイト:https://pigg.ameba.jp/

アメピグを知らない人もいるだろうから、簡単に説明しておこうと思う。

2009年2月よりサービスを開始したソーシャルゲーム。サイバーエージェント運営。
自分に似せたアバターである「ピグ」を操作し、現実世界を模した広場でオープンチャットを行うというのがメインの遊び方。
僕たちが住むこの現実世界を、極めて忠実に2次元に落とし込んだという、逆転の発想かつ画期的なサービスである。
年齢層はバラバラだが、僕がアメーバピグに参入した2013年頃は主に10代の女の子が文化の主導権を握っていた。
それに追随するかのように、彼女らとのワンちゃんを夢見るクソ情けない男ども(僕とjyo含む)が居たり、主婦が居たり、まぁ、そんな感じ。詳しくはWikiでも見てね。

アメーバピグ – Wikipedia ほらよ。


 

ちなみに当時の僕のピグ名(自分のキャラ名)は、「10万ドルドル」。由来は忘れた。
長髪のパーマにカンカン帽、丸眼鏡、麻のTシャツにオレンジの短パン、スニーカーという出で立ち。無料で使えるアイテムでヒッピーっぽくしたつもりだ。恥ずかしい話、当時そういうのにあこがれていた。
しかし、これはこれで「おしゃれだね!」とか言ってもらえる機会が多くて、そのたびモニタの前でニヤニヤニヤニヤしていたものだ。

 

お母さんごめんなさい。

 

ちなみに、jyoは壊滅的にファッションセンスが無く、それはピグの服装にも現れていた。
普通の髪型に、個性皆無の二枚目。単なる黒Tに黒デニム。白のスニーカー。これですべて。
「むしろなにもしないほうがマシだったんじゃ?」と思えるそれは、見ていてとても気の毒だった。
画面の中に彼が居ると、悪い意味でよく目立つ。というのも、ほかのユーザーは皆メチャクチャ派手な恰好をしているからだ。

とにもかくにも、これで準備は揃った。
僕とjyoはいっせーのでアメーバピグの世界へとログインした。

 

めくるめくしょーもねー世界が待っているとも知らずに。

 

後編へ続く…

Published in ネタ 日記 荒れてた時期

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