祭りとアメリカザリガニ

こないだの日曜日は濃かった。時系列順に思い出しながら書いていこうと思う。

9:00

奥さんにたたき起こされて起床。土曜の晩は深夜2時に寝たので眠り足りない。でも予定があるので動かないわけにはいかず、しぶしぶ起き上がって洗顔、歯磨きを終わらせる。
それが済んだ後、10:30くらいまで暇なので土曜日に買ったカフカ短編集を読んで時間を潰す。カフカは大昔に「変身」だけ読んだことがあって、「かっこつけて変なもん読んじゃった」という感想しか持っていなかったので、改めて読むことが出来てよかったと思う。まだ2話しか読んでないけど。

10:30

祖母の家へ出発。
僕は去年と今年、祖母の代理として地域のお祭りに参加している。さすがに炎天下の中、御年76歳のばあちゃんを歩かせるわけにはいかないし。
子供の見守りをしながら、曳山を引いて町内を回る。それほどキツくはないものの、とにかく暑いので汗がハンパない。

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曳山はこんな感じ。クソ田舎の漁師町にしては、なかなかの出来栄えである。しかもこの格納庫も、ここ数年で新築したというから侮れない。良くも悪くも、住人の地元愛に生かされている町会だなと思う。

12:00

曳山が終了し、ばあちゃんの家に帰る。クーラーをガンガン浴び、汗だらけのシャツを乾かす。ばあちゃんから缶コーヒーとお礼として現金を貰う。口では「そんなにしてくれなくていいのに」と言いつつも、手はしっかりと封筒を握っている。人間って愛しいなぁ。愛しくない?人間。

「8月で77歳になる」という話をばあちゃんから聞き、ビビる。
強く、たくましく、健康で、その土壌の上にもりもりと築かれた賢さを持つ無敵のばあちゃんが、もう77歳。諸行無常とはこのことか。
「ボケるのが怖い」とも言っていたので、「ばあちゃんはそんじょそこらのクソババアと違って賢いから大丈夫」と言っておいた。お世辞ではない。口は悪いが、ばあちゃんの強靭なメンタルに敬意を表しての言葉だ。

12:30

そろそろおいとましようと腰を上げたら、祭りに参加しているはずの父が汗だくのまま帰宅してきた。「なにしてんの?」と聞くと、「暑いもうむり」と駄々っ子みたいなことを言う。55歳のメンタルたるや。
そのくせ、「今からヤッコ行列が来るからビール用意しとけ」だの「寿司も忘れんな」だのうるさい。ばあちゃんは「どんならん(どうしようもないの方言)わ」と言いつつ、しぶしぶ缶ビールを用意していた。でも「スッピンだから人前に出られない」とかJKみたいなことを言い出して、なぜか僕が給士を務める羽目になった。
外に出ると父と父の同級生が談笑していて、「ヤッコ行列いつ来んの?」と聞いても「もうすぐ」としか答えない。めんどくさかったのでビールを玄関に置き、一人でシーソーに乗って暇を潰す。が、暑くてすぐばあちゃんの家に避難した。

しばらくすると父が外から呼ぶので仕方なく出ていくと、同級生のJoyが居たので少し話す。彼は大手保険会社の大阪支店に配属されたバリバリのエリート。昔から頭が良かったのでその点は尊敬していたが、体がムチムチなのと口がメチャクチャ悪いので、人当たりは最悪。いや人当たりに体型ってあんま関係ないか。
父はJoyを見て「就職してアカぬけたな!」というどの立場から言ってんのか分からない台詞を吐いてた。あほくさと思った。

13:30

ヤッコ行列がまだまだ来ないことを悟った僕は、vespaに跨って自宅へ帰った。
奥さんはまだ帰宅してないようだったので、読みかけだった三島由紀夫の「美しい星」を読んで時間を潰す。物語は終盤に差し掛かっていて、メチャクチャ面白い。早く読み終わりたいが、今はライターの仕事の納期がカツカツなのでおあずけ。
しばらくすると奥さんが帰宅したので、2人して買い出しに出かける。

14:00

ザリガニ採りのための道具をホームセンターで買い揃える。水槽、砂利、水草、隠れ家用のオブジェ、餌など。しめて4,000円くらい。
ホームセンターの次はバイクのヘルメットを買うためにオートバックスに寄ったが無かったのでしゃーなしドンキまで出向く。4,000円くらいのそこそこの奴を買い、帰宅。

15:00

一通り準備を済ませてから、僕と奥さんはvespaに乗ってザリガニの宝庫に向かう。2人乗り初の奥さんは、しきりに「ゆっくり行って!」「カーブ怖ぇ!」「マジ暑ぃ!」とうるさかった。そのたびに僕は「今40/kmしか出てないよ」「体をカーブと逆に反らすな!」「がまんしろ」と諭した。
そんな奥さんも、目的地に着くころには結構慣れたようで不平不満も言わなくなっていた。だから言ったろう、vespaは最高の相棒だって。

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このような山道を進んでいくと池があり、そこがザリガニの宝庫(きたないので写真は取らなかった)。
他には家族連れが1組いて、しきりに網を振り回し、子供に至っては腹這いになって池の中をのぞき込んでいた。ザリガニに懸けるパッションがすごい。

一応、竿(木の枝の先端にタコ糸をつるしただけのもの)はあったが、肝心のエサが無い。事前に手ぶらで入場OKだと聞いていたのにこれじゃ話が違うじゃねぇかと半ギレしながらも、そのへんに放置されていた餌付きの竿を拝借してフィッシング開始。
掛かるのは、半透明のエビみてーなやつばっかり(後から知ったが、これは沼エビというらしい)で、肝心のアメリカザリガニは一向に掛からない。
ふと奥さんの顔を見ると、「洗顔して顔拭き忘れた?」レベルで汗をかいていて笑った。かくいう僕もものすごい発汗。2人してこれはだめだという事で、急きょ100均までvespaを走らせることに。

16:30

100均で餌やタオルを買い込み、フィッシングを再開。しばらくすると奥さんが立派なザリガニを釣り上げ、ひとまず釣果を挙げることができた。
その後は何度トライしても沼エビしか掛からず、時間も遅いことだしと岐路に着く。ザリガニは飼育ケースの中に入れ、ビニールで厳重に保護したうえでvespaのフックに引っ掛けて持って帰った。

17:30

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ザリガニくんのセッティングが完了したので記念に1枚。こいつはどうやらオスらしい。立派な鋏である。その鋏で、ありとあらゆる人間の罪を断ち切ってはくれまいか。無理か。そうだよな。おまえザリガニだもん。

19:00

汗まみれの体をシャワーで清め、ばあちゃん家に向かう。僕はとにかく腹が減っていたので、ばあちゃん家に着くなり貪るようにオードブルに食らいついた。祭りはそろそろフィナーレのようで、こもった祭囃子の音が聞こえる。
しばらくすると母と妹と妹の彼氏が合流したので、5人で祭りを見に行くことに。

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これは神輿。彼らおっさん連中は、朝の9時くらいからずっとこの状態である。それを考えると自然と頭が下が……るわけないだろ。僕はそんな聖人じゃない。
摂取する水分と言えばもっぱらアルコールだけなので、みんな千鳥足。声も枯れている。
活気と熱気と気怠さがミックスされたなんとも言えない湿気っぽい雰囲気の中、僕は遠くに1人、神輿を担がずにサボっている父の後姿を発見する。糾問するため近づく。全身ビチャビチャでなんか汚かった。

20:00

祭りも終わり、ばあちゃん家に金丸家一同が勢ぞろいする。これは滅多にないことなので、父は嬉しそうだった。久々に会う妹は相変わらずよく笑うしよく喋っていて、「こいつらからは女の呪いの匂いがしない」と思った。呪いの掛かった女はもっとヌメヌメした雰囲気をまとっているし、男を狂わす臭気を放つ。肉親だからか知らないが、妹たちからは健康的な成人女性の雰囲気しか感じ取れなかった。

21:30

帰宅。骨の髄まで疲れた僕は、さっさとシャワーを浴びて布団に横になる久々に充実した1日となった。

その他

独自ドメインを取得してラジオ専用のブログを作った。まだ本格的に動かしてはいないけど、今週の金曜日までにはバックナンバーをすべてアップロードしておきたいと思う。
サーバー代とドメイン代で年間15,000円程度掛かるが、まぁ細かいことは気にしない。そんなことよりたばこ代で1か月12,000円飛ぶ方が問題。

あと、収録用に3,000円くらい出してスマホ用のマイクを買った。ちょうど今日届いて、テストしてみたところ結構いい感じ。雑音が入りにくいし、声もはっきり聴きとれる。
ゆくゆくはKanemaru_Radioのコンテンツとして「朗読」を始めたいと思っているので、音質は重要。イケボではないが誘眠作用のある僕の声で、不眠症の人々を救いたい。何ならお金も欲しい。

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