2020-03-08

11時前後に起床し、身支度を整えてTOYOTAへ向かった。
今現在乗っているエスティマハイブリッドは、父親から譲り受けたもので、名義は会社のものになっている。所有者は僕だが、完全に自分のものではない。ローンは既に終わっており、5月には車検が控えている状態。
オリンピックの開催までには今の会社を辞め、mzfkさんと商売を始めるとしても、さしあたってこの車がネックになってくる。父の方針に納得がいかなくて会社を辞めるのに、父から譲り受けたものをそのまま使い続けるのは、僕も奥さんも気分が良くない。だから返却するか、くれるといえば貰って売却する。幸い人気の車種らしく、11万キロオーバーでもそれなりに値が付くらしい。
新しく買う車は、新車のヴェルファイア。これから家族が増えることも想定して、長く使えるでっかい車にしよう、と奥さんと相談したうえでこれに決めた。
車体本体の価格、オプション、等々を含めた全額は600万円近く。残価設定5年で支払っていくとすると、月々の支払額は約8万円。今なら金利が3.9パーセントから3.0パーセントまで落とせるそうなので、最終的には75,000円くらいで新車のヴェルファイア(求めるオプションはすべて込み)に乗れる。検討しているヴェルファイアは展示品として使われていたもので、新車には変わりないがそれでも40万円ほど値引きされている。月々この価格でこの車に乗れるのは、かなりラッキーと言っても良い。
月々75,000円の出費はデカイが、かといって妥協してヘンテコなミニバンを買うのはいけない気がする。mzfkさんとの商売が軌道に乗るまで…とか悠長な事を言っていたら、いつまで経っても自分の車が持てない。僕ももう26歳だし、25年を一区切りとして、青春、朱夏、白秋、玄冬、で人生が移ろっていくのなら、もう僕は朱夏に入った。これから50歳までは、殺してくる夏の、じりじりした日差しを凌ぎながら頑張っていかなければいけない。そう考えれば、多少の苦難はむしろ歓迎すべきじゃないだろうか。本当は、こんな俗っぽい考え方は嫌なんだけど。自然とそうなるのならまぁ、仕方がない。

若松英輔の詩集「幸福論」を買った。詩集を買う男なんて厭味ったらしいかもしれないけど、そんなこと言い出したら書いてる人はもっと厭味ったらしいことになるので閉口する。第二次世界大戦をモチーフにしたFPSゲームで、塹壕に手投げ弾をブチ込んで狂喜乱舞してる男が、夜な夜な詩集を読んでるなんて、世の中まったく分からない。分からないこそ知りたいと思うし、また、未来がどういう風にして僕の手を引いていくのかにも興味がある。

2020-03-04

誕生日からろくに日記を書いていなかったので、さてなんか書くか、と思って今これを書いているが、困ったことに書くことが見当たらない。それでもとりあえず筆を進めてみる。
とりあえず、今日の奥さんとの会話を反芻して、そのことについて私見を述べておくことにしよう。

僕とmzfkさんが今の会社を抜けた後、事業の縮小を余儀なくされた僕の父が窮地に立たされ、結果的に莫大な借金を負い、その肩代わりを長男である僕が負うことになったら、どうするのか。奥さんの問いはこうだった。
僕は「助ける」と即答した。絶対に義務感からではない。もし救済が義務だと僕が感じているのであれば、僕は逆に「助けない」と言ったと思う。義務を常に意識しながらすることの、なんと不毛なことか。
今の父の姿がまるっきり反面教師であることも、調子に乗りすぎていることも、すべて、彼自身の罪ではないと、心のどこかで僕は信じている。世にたくさんある多種多様な罪が、ひょっとした隙に彼の心に忍び込んだに過ぎないと、そう感じている。
あまりにお人好しな考え方であることは重々承知しているし、それに第一、これはどうにも偽善っぽい。事が起きていない今この段階でそんなことを喋ってるのは滑稽だと見ることもできる。
けれど、たとえば、人が人を見捨てたら。子が親を見捨てたら?後に残るのは何だろう。僕が父を見捨てたら、その時、彼の心に忍び込んだ罪は本当に彼のものになって、彼は余命を贖罪のために捧げなければいけなくなる。そして、そういう風に彼を追いやった、人を見捨てた、という罪に、僕も苛まれることになる。
良心の呵責をあらかじめ避けているのではない。ただ僕は、人が困っていたら、手を差し伸べるのが当然だと思っている。転んで擦り傷を負った人があれば、大丈夫ですかと一言声を掛けてやることぐらい、当然だと思う。そしてそれは、義務感から生じるものであってはいけない。
好きな人は助けるが、嫌いな奴は助けない。こう言葉にされると、なんかこうぐっと否定したい気持ちが湧く気もするが、しかし現実、そういう人の方がむしろ普通だとされている。人が困っている、その一点にだけ集中すれば、そこに自分の意志を介在させる余地など無い筈だ。好きな人も、嫌いな人も、平等に困っているのなら、持っているパンを均等に分割して、分け与えてやるべきだ。事実、社会はそうして成り立っているではないのか。

淡々、単なる誕生日

26歳になった。
22歳くらいから、誕生日がそれほど特別なものではなくなってきて、僕を祝う側も、祝われる僕の側も、どこか「あ、そろそろ確定申告の時期だ」ぐらいに捉えていた節があった。しかし、今年はなんだか少し違った。

IMG_3993IMG_3992

2月25日から26日に日付が変わった瞬間、鮭から「おめでとう!」の文言と共にイラストが送られてきた。
何かしらを用意しておくよ、とは前々から言っていたので楽しみにしていたが、イザ貰ってみるに、見て楽しむだけじゃなく、キチンと用途まで考えて用意してくれていたのが嬉しかった。アイコンと、Tumblrヘッダ画像。貰った瞬間速攻で適用して、「世界滅亡しない限りは変えないと約束する」と言った。恩着せがましかったかなと今になって反省。加えて厭世、地方創生。さっむ。

*** *** ***

7:00
会社に着いてしばらくすると、mzfkさんがやってきて一緒に現場に向かった。石川県庁内で仕事をするというので、いつもより早く向かわねばならぬとのこと。26歳の誕生日を彼と一緒に過ごせるというのは、控えめに言って光栄である。

9:00
県庁での仕事を終え、遅めのモーニングを摂るためにパン屋に寄る。このタイミングでmzfkさんから「おい、誕プレ」と言って一冊の本を貰った。
瞬間、僕の脳裏に浮かんだのは、「ヤバイ、これがあわび伝説だったらダブってしまう」という懸念だった。恐る恐る包みを開けてみると、出てきたのは新潮文庫より発刊されている「マイブック」だった。日付だけ入れたほぼ白紙のページが366日分用意されていて、日記なりメモなり好きに使えよ、というコンセプトの品。
mzfkさん、ほとんど誰も見ないだろうブログだからここで白状しますが、僕はこれを、持ってるんです。持っててでも、使ってないんです。僕としても、あわび伝説でダブらずこっちでダブってくるとは思いもよりませんでした。
当然、ダブったことは言えるはずも無く、「すげぇ!ヨッシャ!なんか書きますわ!」とかなんとか言い、頭の中では「ヨシ、おれが買った奴は奥さんにあげて、おれはこれを使おう」と使い道を考えていた。どうかバレていませんように。

10:00
2人で商売をした時に使う貸倉庫を探す為、目に入った不動産屋に入る。37~38ぐらいの美人なお姉さんが対応してくれた。
貸倉庫はいろんな業者なり個人なりが虎視眈々と狙っているので、空きが出ると割と速攻で埋まってしまうらしい。やっぱそうか。
賃料は10万円以下、駐車場は最低でも2台から…と色々絞っていくと、どうしても良い物件が見つからない。別に焦ってはいないけど、そろそろこう、ビシッとくるようなものが見つかってほしい。

13:00
暇つぶしがてらドライブしながら、53歳シーリング工の話で盛り上がる。このことを子細に書くのは日記に適さないので、いつか紙面を割いて別のカテゴリにしてまとめたいと思う。
昼飯は、mzfkさんが10代の頃よく行ったという洋食屋さんに行くことになった。
「ご飯の普通盛りが、だいたい大盛りぐらい」ということをmzfkさんから聞いていたので、「よくある気前良い系のご飯屋さんか~」と思ってナメてかかっていたら、メニュー欄のところにガッツリ『ふつう盛り : ご飯茶碗三杯分』と書かれていて戦慄した。「えっこれマジでいくんすか?」と一応聞いたけど、「いや、おれもいくからお前もいけ」と言われ、ふつう盛りを注文した。

IMG_3996 (1)

いや死ぬやろこれは。
ご飯茶碗3杯分とか言うけど、よく考えたらそれって主観にしか過ぎんやろ。これ絶対お米2合半くらいあるやろ。
息を喘がせること20分、ようやく完食。途中、半泣きでmzfkさんに「おれ夜すき焼きなんすよ、誕生日だから。すき焼きなんすよ」って言ったらクソ爆笑していた。僕も爆笑した。爆笑したらもっとキツくなった。
mzfkさんは最後の方気合だけで無理やり食ったらしく、10分後薬局のトイレでリバースしていた。そりゃするわ。いくら若々しいといっても、もう40なんだから。

16:00
仕事もそこそこに、はち切れそうな腹をさすりながら帰路に就く。
途中、ブックオフに寄って三島由紀夫と町田康を購入。積ん読がたくさんあるのに次々本を買ってしまうこのクセ、直したいとは思っていない。

18:00

IMG_3997

念願のすき焼き。奥さんがわざわざ精肉店で肉を仕入れてきてくれた。
わりしたをブチかまし、舌鼓を打つ。本当に美味いものを食うと、人間、ニコニコするしかなくなる。口いっぱいに和牛を頬張りながら、二人してニコニコ、ニコニコしていた。幸福な食卓。しかし僕は既に満腹の状態で食べていたので、シメのうどんは辞退した。幸い、具材が少し余ったので、明日もすき焼きをすることになった。二日連チャンですき焼きを食えるなんて、良い身分になったものだなぁと思う。

22:00
奥さんが買ってきてくれたチーズケーキを食べ、コーヒーを飲み、今これを書いている。こんなにも食ったのは初めてかもしれんというぐらい物を食った日だった。喉ぐらいまで胃がせりあがってきてる気がする。26歳初日を、くいっぱぐれとは程遠い形で迎えられたことを、素直に喜ぶことにして、今日はこのへんで筆を置こう。では御免。