それでも世界は美しい

  1. ゴバゴバに疲れた
  2. ビチャビチャに疲れた
  3. ゴリゴリに疲れた
  4. ドバドバに疲れた
  5. ヌルヌルに疲れた

どれか一つ選ぶとしたら、3を選びかけてから再考して5。そんな日。暗渠みてえに薄暗くて、押入れの中みてえに狭くて静かで、知らん人の家みてえに居心地の悪いところに体を突っ込んで一日中ペンキを塗っていた。おかげで体中木屑まみれになった。

帰宅後は癒しを求めてKONICA C35を分解して清掃した。カニ目レンチが無かったので、百均でコンパスを二つ買ってきて、出来合いのクソみてえな道具を自作してどうにかこうにかそれでバラした。かねてよりファインダーの見辛さに辟易していたので、トップカバーを外して件のプレパラートみたいなやつを取り出して眼鏡クロスできれいに拭きあげてやった。よく見えるようになった。弁えてちょこなんと棚に佇むそいつ、我が子のようだと思って愛しかった。
で、バラしてみて驚いたことに、カメラの内部、ぜんぜん経年劣化の趣を感じない。本当に50年近く前のカメラなのかと思うぐらいきれい。よほど大切に使われてきたか、オーバーホールを経験してるか。いずれにせよ、この状態のものが2,200円で手に入ったのはほとんど奇跡に近い。大切に使おう。もしかしたらまた別の誰かの手に渡るかもしれないから。

もうそろそろ年末だというのに年末感が薄い。昨年もそうだった。そのことを思い出して、街とか人とか頭の中からどうにか年末感をひねり出そうとするけれど、未だどこにも見当たらない。雪が降るまで待つことにする。なんせ今年は大雪だ。