2021年6月の読書

・トルストイ / アンナ・カレーニナ 3

リョーヴィンとキティの新婚生活、色男ヴロンスキーとアンナの生活。個人的にはやっぱりリョーヴィン夫妻を応援したい。慎ましやかで微笑ましく、牧歌的な雰囲気に満ちている。ヴロンスキーとアンナの洒落た生活をどことなく胡散臭く感じるのは、おれが金沢っていう地方都市に産まれて、くだらん利権に執着して、挙げ句の果てに手段や思想に拘泥する大人たちをたくさん見てきたからか。おれはヴロンスキーやアンナを一ミリもセクシーだとは思わないし、暮らしぶりをクールだとも思わない。所詮はフィクション準拠の派手さでしかない。そういう生活を現実で送りたいかと聞かれれば、即座にノーと答える自信がある。だからこそフィクションはフィクションであり続ける必要があるし、不倫やら不貞やら不道徳を題材にした作品っていうのが世に溢れてるんだなと思った。平和を愛さない奴は、平和を愛せないように出来ている。