ZAIF

タイトルに意味は無い。

妻と愛犬を連れデイキャンをやらかしてきた。白山市は吉野にあるオートキャンプ場にて。これで通算4回目になるか。もうだいぶ熟達してきて、やるべきこと・やらなくてよいこと、用意すべきもの・用意すべきでないもの、の可視化はだいたい済んだと思う。今までは、キャンプ中に人から電話とかがかかってこようものなら「キャンプ中だよ!!」と、アンジャッシュの児島よろしく絶叫すること請け合いだった。それが今や、たとえ人から電話がかかってきたとしても、「あっ、今?……まあ、俗に言う、チルってる、ってやつ?」とかなんとか、憎まれ口をブッ叩けるぐらいには余裕を持てている。遊びにしろ何にしろ、はじめからうまくいくことは無いもんだ、と、何らかの教養を得た風に書いておいてそれで満足としよう。兎も角さっさと日記を書こう。

到着して支度を終えた後の図。コーナンラックはコスパが最強。手前に見えるやけに黄色いサイドテーブルは自作である。

昼ごはんの用意をしているところ。肉ばかり焼いて食っていると、そのうち体内に蛮族の血が生成されてしまいそうなので、石川県民らしく海の幸を召した。海の幸というか、まあ、率直に言ってしまえば単なるハタハタである。旨かった。最初の一匹は頭からかぶりついて尻尾まで食った。小骨が前歯の隙間に挟まってクソ難儀した。

ご飯はサバ缶をブチ込んで炊き込みにしてみた。どうだったと聞かれたら、「少なくともマズくはなかった」と答えるのがせいぜいなぐらいの出来だったのでちょっとがっかりした。なんでもかんでも炊き込みにしておけば万事うまくいくという、人生のどこで手に入れたか分からないこの「炊き込み至上論」が音もたてずにフッと消え去るのを感じた。

チェックアウトは17時だったが、諸々試したいキャンプギアがあったので19時まで延長。逆算して16時頃から焚火を開始した。で、写真のこれが本日初めて実戦に投入された焚火台。税込みで2,000円に届くか届かないかの廉価品にしては良い仕事をしてくれた。メッシュなのでコンパクトにまとめられるところが特に良い。耐久性が気がかりだったが、地獄みてえに薪をくべても全然平気だったので、当分はこれで間に合いそうだ。

夕暮れ時の様子。手前にあるランタンスタンドも実践初投入。これも廉価品。壊れそうな部位が容易に予想できるので、これはあまり長くは持たなさそう。加えて、脚がトライポッド式なので割とスペースを食う。もし壊れたら、次はLOGOSの打ち込み式ランタンスタンドでも買おう。

夕飯はたこ焼きを。そして大光量の卓上ガスランタン。これも本日初投入。これは良かった。軽くてコンパクト、使い方も簡単で、光量は見てのとおり申し分ない。ガスランタンなので終始「ゴォォォ」みたいな音はしているものの、それほど気にならない。もう一つあってもいいな、と妻と相談していた。たぶん11月までにもう一個増やすと思う。

昼は陽光を浴びてさえいればむしろ暑いぐらいだったのに、陽が落ちると急に山の影が重くなり、写真のとおりやけに稜線がクッキリとして、空気は途端に密度の濃い冷気に支配されてしまった。薄い、しかしあからさまな幕を一枚、さっと引かれたような静謐な空気が、野に瀰漫していた。焚火が切なく目に沁みた。妻は「節々が痛い」と愚痴をこぼしていた。

夕飯を摂った後愛犬を先に乗車させ、あわただしくタープやテーブルを片付け、19時ピッタリにチェックアウトを済ませた。帰宅してからは風呂に湯を張って、妻と愛犬の三人で体の芯をほぐした。充実した一日だった。11月のキャンプが待ち遠しい。