そういう日

朝方驚くほどの冷え込み。ぱっとしない初雪を観測。芯まで冷え切った体を熱いシャワーで溶かす。妻と一緒に湯船に浸かる。1時間半の惰眠にちょっと厭世。生ぬるいコーヒーを飲みながら今これを書いている。

日々たくさんのことを思いついては忘れる。体を動かして仕事をしているときは、金平糖の入った籠をひっくり返したように降り注いでくるいろいろなアイデアが、夕暮れが近づくにつれ生活の隅々に溶け込んでいってしまって、白紙の前ではもう出てこない。アイデアの余韻のようなものがおれの頭の中に不気味に残って、それがずっと残尿感みたい。切に記憶力が欲しい。

会社に帰ったら社長(父)が居て、寸志の諭吉を15人ばかしいただいた。友人のYは封筒を指先で盲牌しながら、「2か、1か」と繰り返していた。おれはそういうのはみっともないからやめろと言った。あいつは爆笑していた。
家に帰ってまっすぐ、妻にその封筒を渡したら、検めて諭吉を3人抜き取って、おれのさみしい財布に派遣した。おれはちょっと喜んで、レンズを買おうかカラー現像液とスキャナを買おうか悩んで、未だにその答えは保留になっている。

ノボアズの「それから」をずっとリピートしている。髭をきれいに剃り落とした。今日やることは、クライアントに記事の草案を提出すること。