無題

朝からいなり寿司四個を口に放り込んで、濃いめのコーヒーで嚥下した。こんな和洋折衷もないもんだ。かねてより茶をディグってみたいと思っているが、いかんせん出不精と甲斐性なし。明日も元気に同じ朝食を食べる。

今日は一日のほとんどをマリカーとスマブラに費やした。switchを現場に持ち込んで、三人で事務所に集まって畳の上で胡坐をかき、肩寄せ合って腕を競った。10回ぐらい殺して、10回ぐらい殺された。やってるときは楽しかったが、いちいち「おもいで」と名付けるような記憶でもない。それはただの記録。この日記もただの記録に過ぎなかったりして。

どういうわけか気が滅入っている。何も手に付ける気力が無く、記事の依頼も全くこなせていない。無理やり言語化するとすれば、なんとなく嫌な予感がする。ただそれだけ。定形の不吉なものが、それが単に遠くにあるというだけで、輪郭を把握できていないようなそういう感覚。つまり、或るということだけ分かっている状態。おそらくは何も不吉なことは起こらないと思うけど、いい加減こういう感情は排除したい。あんまりいいことが無かった10代を彷彿とさせるから。

薄暮の街に一瞬、濃い藍色の光が入る。ハンドルを握っていたおれの手は死人みたいに白くて、珪藻土みたいに乾燥していた。おれは眼鏡越しにそれを不思議そうに目撃して、余計に倦んだ。いつからか何もかもが尋常で、ただ書き続けることだけがおれに正気を保たせている。