無題

やけにべたつくメロンパンを召して出社。妻に言って昨晩から用意してもらったフレンチブルの印刷されたTシャツに袖を通す。いよいよ半袖の季節がやってきた。うんざりする。12月から一番遠いのは1月かもしくは11月だけど、季節として一番遠いのは6月なんじゃないだろうか。ちょうど半分だし。湿っとるし。初夏と初冬。瞬く間に滴り落ちる夏を不承不承受け容れる金沢。小川の煌めきにはまだ遠く、曇天。快晴も臨めず、暗転。劇終。しゅう~~~~~~。

帰り際、監督が持ってきて社長に渡すつもりだったらしいお土産を食った。アップルパイだった。~号って単位の付く丸い形をしていて、切り分けるものが無いからプラスチックのフォークで、ぐしゃぐしゃ、ぐしゃぐしゃ、やったらしく、原形を留めてないそれをみんな手づかみで食っていた。おれは手が汚れてたのでフォークを使って食った。みんな一口食って、うまいうまいとか言うわりにそれ以降手を付けようとせず、結局おれが半分以上食うことになった。運転しながら。いつもこうだよ、おれはいつでも残飯処理の係だよ。ぐしゃぐしゃになったアップルパイをつまみながら、あーなんかこれ昔ディズニーのアニメかなんかでこんなの見たことあるなあ、とか考えた。食う!という感じの、食欲における浅ましさが克明に描写されたアップルパイ。これええやん、と思って写真を撮ろうかなと考えたけど、仕事終わりに食いかけのアップルパイ撮る奴もないもんだと思ってやめておいた。帰宅してからはマイクラした。

26日生まれはメンタルが強いらしいと妻から聞かされた。おれは占いを2割だけ信じている。不条理を飲み込むために人間が編み出したあらゆるものをおれは肯定するし、占いと言うものももちろん軽蔑していない。おれの要領が悪いのは26日生まれのせいで、姿勢が悪いのは2月生まれのせいだ。博愛主義は冬生まれの賜物か。つまり、こういうこと、でしょう。おれが占いを2割以上信じない理由が、これで少しは伝わると良いが。